剣道の効能は?

剣道を習わせたいと思うご父兄の中には、剣道における、何かしらの効能を期待していることが多いかと思います。

各剣友会のホームページには、いろいろな効能が謳われています。実際のところ、どうなんでしょうか?

 

 1.よく謳われている効能の、真偽のほどは?

インターネット上の、各剣友会の剣士募集に謳われている効能には、
(1)声が大きくなる
(2)礼儀が正しくなる
(3)友達が増える
(4)(家族でやっている場合)家族の共通の話題が増える
(5)左手、左腰を使うことで、右脳の発達により、頭がよくなる
(6)姿勢がよくなり、丈夫な身体になる
(7)集中力と判断力がつく
(8)積極的になる
(9)責任感・正義感が強くなる
(10)いじめにも強くなり、非行にも加わらない強い心と正義感が育つ
(11)喘息の改善に役立つ

などが挙げられています。

どれも剣道を習うことによって、確かにそのような効能があるかもしれません。しかし、多くの項目はなにも剣道でなければできないというものではありません。

ただ、上記の中で(1)、(2)、(4)、(11)については、特に剣道は優れた効能があると思います。

(1)の「声が大きくなる」は、あるでしょう。剣道は否応なしに声を出しますから、いいかもしれません。

(2)の「礼儀が正しくなる」も、期待されるところです。剣道は他のスポーツに比べ礼を重んじますので、挨拶などがしっかりできるようになるというところは、明らかにあると思います。

(4)は、他のスポーツよりも家族で楽しみやすいと私サイト管理人は思います。剣道はいくつになってもできますし、体力任せではありません。親子で始めることができ、他のスポーツよりも家族で楽しみやすく、長続きするという面はあると思います。実際、当剣友会の一般会員のおよそ半数は、大人になってから、子供さんといっしょに始めた方々です。

(11)は医学的に証明されており、喘息持ちのお子さんに剣道を習わせることは、その症状の改善と体力づくりには良いようです。運動誘発喘息は、マラソン、サッカーなどは発作を起こしやすく、水泳や剣道は起こしにくいスポーツとされており、夏または室内で行うものや瞬間的な運動は良いとされています。

 

2.実際にやっているひとの目から見て、どうなの?

剣道の効能というのは、全ての人にとって共通ではなく、むしろ全ての人で異なる、というのが正しい解釈だと思います。
剣道を通じて繰返し教えられること、鍛錬することと、自分ができることとの差が大きい部分、言い換えれば自分にとって不得手のことの裏返しが、効能になり得ると解釈していただくのが良いと思います。

剣道は、いくつになっても己の弱い心との闘いです。そういった意味では、何か弱いところを克服しようと思う気持ちを持ち、精進できるところこそ、剣道の効能と言えるのではないでしょうか?

 

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