[は]八相の構え

はっそう-の-かまえ

竹刀を立てて右手側に寄せ、左足を前に出した構えです。陰の構えとも言います。

刀を持つ上で、余計な力をなるべく消耗しない様に工夫された構えで、上段から変化したとも言われています。構え方は、左諸手上段の構えを取るときと同じように左足を前に出しながら竹刀を振り上げ、その後、竹刀をやや立てた状態で鍔(つば)が右の口元の位置になるように下げて構えます。柄頭(つかがしら)は体の中心線にあるようにし、刃はわずかに右前方に向くようにします。左右の肘は自然に力を抜き、身体は左自然体となります。

基本的に左右に散らばる敵に対するときの構えとされ、構えるのに十分なスペースがないときにも有効ですが、1対1での試合のときにはその有効性がなく、実際の稽古や試合では使われることのない構えです。日本剣道形では、4本目に登場します。

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